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Google、ナチュラル検索内に現れる"See results for"の意味は?

「Googleナチュラル検索に商業的なリンクが挿入されている」というclickZの翻訳記事がjapan.internet.com に掲載されていますが、

Levin 氏は、「われわれは新しい検索結果について、関連性を決定する新システムの試験かもしれないと見ている。これらは横線で区切られ、検索結果の6番目から8 番目までの位置を占めており、(通常の検索結果とは) 何か別の働きをしている。この存在そのものが、SEO 業界にとって、大きな影響力を持っている」と語った。["Google、通常検索結果の中に商業性を帯びたリンク挿入を試験中 ", japan.internet.com, 2005年8月22日]

検索キーワードによってはGoogleが選択した代替検索キーワードの検索結果が挿入されていることは7月頃からいくつかのブログで指摘されていました(sem ilogでも今月11日に確認できたものを指摘しています)。検索結果を見れば、Google のMatt Cutts氏が説明するように「ナチュラル検索の新インターフェイスの試験中」であることは容易に想像がつくでしょう。

どうして

Levin 氏は、区切った部分のリンク形式が通常の検索結果のリンクと異なり、リダイレクトリンクになっていることについて、(中略)同氏は今回の件について、「新しい検索結果は、AdWords の関連性試験で、ページランクによって検索結果表示を決めるという現在の手法を変えるものだ」との仮説を示した。[同]

Levin 氏と Lee 氏はともに、今回の Google の動きについて、SEO 手法に大きな影響を及ぼす可能性があると指摘している。

といった仮説を導き出せるのか意味不明でした。

なお、Matt Cutts氏は今回の試験について、ユーザーが入力した検索キーワードよりも他に有効で的確な検索結果が得られるキーワードがある場合に、検索結果の中に(ナチュラル検索の6~8件目に)代替キーワードの検索結果を表示するとしています。何のキーワードでこうした検索結果が表示されるかはすべてアルゴリズムが決定しており人為的なものではないとのことでした。clickZでいう「商業性を帯びたリンク」では全くないということです。

例1 mono で検索

例2 to be or not to be で検索

例3 where 2.0 で検索

cf.

Google: 代替検索結果を画面途中に表示 - 新しい表示方式のテスト [sem ilog]

UPDATE 2005/08/23

Googleからの公式な説明がSearch Engine Watchに掲載されていました。

Google is testing an automated technique for detecting when an alternate query might help users find what they are looking for more quickly. For these searches, which are both commercial and non-commercial in nature, Google displays one or more alternate queries together with a preview of their top results. ["More Testing Of Middle Of The Page Query Refinement At Google", Search Engine Watch]

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