米Googleエンジニア・Matt Cutts氏は、米国・サンフランシスコで開催中のDomainTools.com主催「Domain Roundtable」にて講演を行い、ドメインに関連する検索エンジン最適化(SEO)について触れた。Matt氏は、もしドメインの持ち主が変わった場合、当該ドメインに張られたリンク価値をほぼゼロにすると述べた。
また、Googleはキーワードと一致するドメイン名にはいくらかのウエイトを置くが、ランキングを考える上で考慮するほどではないとしている。
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勘違いする人が出てきそうなので私の補足を加えます。所有者が移った場合にリンク価値を無効にするのは、PageRankが高くついたドメイン転売ビジネス(スパム)への対抗措置。ただし、合理的な理由で所有権が変わる場合は当然あるので(会社のM&A、サイトの譲渡など)、もし正当な手続きを踏んでいるのにリンク価値が無効にされたのであれば、Googleに申し立てを行うことができる。どこかのSEOセミナーで、「所有者がかわるとPageRankリセットされるから名義変えないで」といってるのを聞いたけど、そんなことはない。だから、代理登録するとSEO的に良くない、というのも正しくない。検索会社は、対象となる情報(サイト、ページ)が検索されやすくなるために一般的に行われるビジネス慣行や当然行われうる活動に制限を加えるようなルールを作ったりしない。