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Google、数分前の検索クエリを利用した行動ターゲティング型アドワーズのテスト開始

米Google製品管理担当ディレクター・Nick Fox氏は、ユーザーの過去の検索行動を参照した新しい行動ターゲティング型アドワーズ広告の試験を行っていることを明らかにした。

直前の検索クエリを参照してアドワーズの適合性を高める試験は、昨年より実施している。例えば、Googleで「横浜」と検索し、続けて「イタリアン」と検索すると、直前のクエリ「横浜」と関連づけて「横浜の美味しいレストラン」を紹介する広告リンクを表示する(日本でも対応済み)。

この方法は、同一セッションの直前1回のクエリを参照しているだけだが、今回明らかにされた新しい試験は、同一セッション内のより過去のクエリまで遡ってユーザーの検索インテントを判定し、広告の精度を高めようとしている。例えば、「誕生日 プレゼント」、続けて「花」と検索した後に「アクセサリー」と検索した時に、過去2つ前まで遡ることで、誕生日プレゼントにアクセサリーを贈ることを想定したユーザーに対して関連する広告が表示できるようになる。

このアプローチは、Yahoo!やAOLが実施する行動ターゲティングとは異なる方法だ。これらの会社は、過去数日の行動データを参照して関連する広告を提示しようとするのに対し、Googleは参照範囲を同一検索セッション内の数分前(数回前)の行動に限定している。

Nick Foxは、我々はユーザーの検索インテントを理解し、適合する広告を表示するように努めているものの、クエリが曖昧なこともあり、検索のコンテクスト(文脈)が必要だと述べる。しかし、直前の検索クエリだけでは十分でなく、だからといって1ヶ月も前のクエリも必要なく、検索エンジンが最も関連性が高い広告を表示できるのは、最も最近に検索した、2,3回前の検索を参照することだという。

Google Tries Tighter Aim for Web Ads [NYT]

http://www.nytimes.com/2008/06/27/technology/27google.html

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適切な広告を表示するために参照する過去のクエリを同一検索セッションの過去数回に限定するのは合理的。昼間仕事中に検索する事柄と、夜自宅で検索する事柄が異なることは当然ありうるから。仕事を持たない人であっても、毎日同じ事柄を検索するわけではない。こうした事情を考えると、検索広告の関連性向上のために参照すべき行動ターゲティング情報の範囲は、セッションで切り、そのセッション内の行動コンテクストを理解して表示する広告を決定した方がユーザーの満足度も高くなると考えられる。

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