「各種検索エンジンに対応しています」などと解説しているサイトがあるのだけれど、この形式に特別対応してるわけではなく、単にフィードとして認識されてクロール対象に加えてるだけなんじゃ無かろうか。(検索エンジンの中の人ではないので、実際のところ特別対応してるのかフィードとして認識してるのかは知らないけど) [RORサイトマップ、ror.xmlというファイルについて, 金利0無利息キャッシング – キャッシングできます]
今日でこそGoogle、Yahoo!、Microsoftと主要検索会社がサイトマップ(XML サイトマップ)をサポートしていますが、2005年6月時点ではGoogleだけがサポートしており、他社はサポートしていませんでした。そこで、「Yahoo!、Microsoftにも"インデックスされるよ"!」としてアピールしたのが、RORサイトマップです。
ただし、RORサイトマップというのは検索会社が作った規格ではなく、AddMe.comという組織の人が作成・公開したものです。さらに、この規格は「RORサイトマップは Yahoo!やMicrosoftにも"インデックスされます"」という説明をしていましたが、"サポート"されているわけではありません。つまり、検索にインデックスされるかもしれませんが、それがXML サイトマップの本来の役割であるクローラビリティ(URL構造の発見・検出)に役立てられているかどうかについては全く言及がありませんし確認されていません(※ 規格を見る限り互換性はありそうなので大丈夫そう、ですが)。
数ヶ月もたたないうちにまもなく、Yahoo!やMicrosoftもサイトマップXMLのサポートおよび送信受付を開始したため、結局、RORサイトマップというのはその役目を終えることになりました。ちなみに、リリースされた直後、日本では何故か紹介しているブログが多いのですけど、欧米の検索・SEO系ブログやニュースは誰も相手にしていませんでした。
ror.xmlファイルが検索エンジンに害を与えるわけではありません。しかし、現在はGoogle、Yahoo!、Microsoftが公式にサポートするsitemapプロトコルを使った方が確実・安心です。少なくとも ror.xmlを作成するメリットがありません。たとえば、ror.xmlはproducts, services, reviews, discounts, images, events, schedule, podcastsなどあらゆるオブジェクトを記述した構造化フィードを作成できますが、Google Baseをサポートしていませんので、作成するだけ無駄です。
Yahoo!が対応するサイトマップのフォーマット
http://info.search.yahoo.co.jp/archives/002860.php
Googleが対応するサイトマップのフォーマット
https://www.google.com/webmasters/tools/docs/ja/protocol.html