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米Google、タイやルーマニア語でのウェブスパム報告を求める

米Google サーチクオリティチームのMatt CuttsとViktor Nebehajの両氏が、Google検索品質を改善する一環として、ペルシャ語やルーマニア語など5言語のウェブについてのユーザからのスパム報告を求めている。

2010年5月5日付の公式ブログによると、同社は常に多言語における検索品質に関心を寄せているが、新しいウェブスパム対策の試験にあたり少数言語であるタイ語、インドネシア語、ルーマニア語、チェコ語、ペルシャ語の計5言語について今後数ヶ月にわたり特に深く事象を分析していくという。もしこれらの言語で記述されたウェブページで同社のウェブマスター向けガイドラインに違反しているものを発見したらスパムレポートを通じて教えてほしいとしている。

Googleはユーザから寄せられたフィードバックを参考にしてアルゴリズム検索技術の改良に役立てている。なお、上記5つの言語以外でもウェブスパムを発見すれば常に同スパムレポートを通じてGoogleに通報できる。同社は近年、米英語以外にもドイツ語やフランス語、日本語圏の検索品質の改善にも注力してきている。たとえば2008年10月に、明確なウェブマスター向けガイドライン違反が認められる日本語サイト(合計30件)のスパム事例を報告したところ、2009年4月の段階でそれら全てのサイトのPageRankがゼロまたはインデックスから完全に削除されたケースが確認できた。検索マーケティング業界においてはGoogleのウェブスパム通報制度の実効性に疑問が投げかけられることもあるが、少なくとも英米及び日本では検索品質チームがそれなりに機能しているようだ。

Call for webspam reports in Thai, Indonesian, Romanian, Czech and Farsi

http://googlewebmastercentral.blogspot.com/2010/05/call-for-webspam-reports-in-thai.html

Call for spam reports in five languages [Matt Cutts: Gadgets, Google, and SEO]

http://www.mattcutts.com/blog/spam-reports-in-five-languages/

Googleウェブマスター向けガイドライン

http://www.google.com/support/webmasters/bin/answer.py?answer=35769

Google Spam report

https://www.google.com/webmasters/tools/spamreport

cf.

グーグル、ネット広告代理店運営サイトを多数削除、隠しリンクが原因か? :: SEM R (2006/03/28)

SEO目的の相互リンクを駆逐 - 進化するGoogleのスパムフィルタリング技術 :: SEM R

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