米Yahoo!は2010年8月17日、同社が過去に提供してきた、検索関連プロダクトやAPIの今後の取り扱いについて公式に発表した。今週末に米国及びカナダのYahoo!ポータルサイトのバックエンド検索技術をBingに切り替えることを受けてのもの。
第1に、サードパーティーがYahoo!の検索インフラをベースに独自の検索技術を構築することを支援するオープンプラットフォーム「BOSS (Build your Own Search Service)」は継続して提供すると発表した。そう遠くない将来、BOSSはMicrosoftの検索技術によるウェブ検索とイメージ検索に加えて、Yahoo!のニュースコンテンツや検索機能を含めた検索プラットフォームの提供を開始する。ただし、提供方式として、従来の広告のレベニューシェア方式に加えて、フィーモデルでの提供を視野に入れているとしており、変更され次第、BOSSは無料では利用できなくなる。
第2に、検索結果に優れた詳細情報を表示する「SearchMonkey」(サーチモンキー、日本名はYahoo!検索プラグイン)は2010年10月1日で終了すると発表した。従来のデベロッパーが開発した軽量アプリをインストールするビジネスモデルを変更して、(Google リッチスニペットのような)パブリッシャーがマークアップして対応する方式に改める。
第3に、ウェブマスター向けのサイト管理ツール・Yahoo! Site Explorerは、Bing Webmaster Centerへの統合を検討していることを明らかにした。全世界のYahoo!の検索エンジン切り替えが完了するのは2012年を予定しているため、米国外のYahoo! Searchからのトラフィックを得る場合は引き続きYahoo! Site Explorerを使うように呼びかけている。
Important API Updates and Changes
http://developer.yahoo.net/blog/archives/2010/08/api_updates_and_changes.html
News About Our SearchMonkey Program
http://www.ysearchblog.com/2010/08/17/news-about-our-searchmonkey-program/
Yahoo! and Microsoft Search Alliance Update for Webmasters
http://www.ysearchblog.com/2010/08/17/search-alliance-update-for-webmasters/
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SerchMonkeyがアプリのオプトイン方式では上手くいかないであろうことは予見できたと思うのですけどね。マーケットリーダーではない米国でなら尚更。