米Googleは2011年9月6日、Google Maps上で一部の店舗が営業しているにもかかわらず「閉店」と表示される問題について謝罪と釈明を公式ブログで行った。
この謝罪は前日のNew York Timesなど一部のメディアの報道を受けてのもの。話を総合すると、数ヶ月前から一部の業者が、Google Mapsに掲載されている一部の店舗の情報を不正に操作して、「閉店状態」にすることで営業妨害を行っていた。
Google Mapsは、Googleプレイスに登録された店舗の電話番号や住所、営業状態、写真などの詳細情報をリンクして表示している。しかし何十万にも及ぶ店舗の情報をGoogleが管理しているわけではなく、最新情報への更新はユーザーコミュニティに依存している。
コミュニティ活動が良い報告にすすめば、Googleプレイスの情報は最新かつ正確なものに保たれ、多くのユーザーにとって利益となる。しかし今回は悪い方向に進んでしまった。
問題はGoogle Mapsの問題を報告する機能(Report a problem)だ。Google Maps上で店舗情報を表示した時のポップアップウインドウにある Report a problem をクリックするとGoogleに問題点を指摘することができるが、この選択肢の中に「Place is permanently closed」(このプレイスは閉店している)がある。これを選んで送信すると、(本来はGoogleが審査をして報告内容を審議する必要があるのだが)比較的短時間で報告通り閉店と訂正されてしまう。今回はこれが悪用された結果のようだ。
Googleは2週間前にこうした「閉店スパム」の問題に気がつき、こうした問題が起こらないよう不正防止システムの改善に取り組んでおり、数日内に実装するという。
Combatting Spammy Closed Listing Labels on Google Maps
http://google-latlong.blogspot.com/2011/09/combatting-spammy-closed-listing-labels.html
Google Maps Listings Marred By False Information
http://www.informationweek.com/news/security/vulnerabilities/231600838
Are you monitoring your business's Google Place?
http://www.f-secure.com/weblog/archives/00002232.html
Closed, Says Google, but Shops’ Signs Say Open