米Microsoftの検索エンジン・Bing は2012年11月16日、サイトオーナー向けの指針となる、Bingウェブマスターガイドラインを公開した。11月22日時点で英語版のみ公開されている。
Bingウェブマスターガイドラインは、サイトオーナーが自身のWebサイトを Bing オーガニック検索に掲載して、コンテンツを発見可能にすることを支援することを目的とした文書。Technical SEO(SEOの技術と手法)、Social Media(ソーシャルメディア)、Content(コンテンツ)、Links(リンク)、Things to Avoid(避けるべきこと)など広範囲なトピックを扱っているが、このガイドラインの目的は、サーチマーケティングの概要を理解してもらう点にある。したがって、あまりディープな技術論や、特定のサイトオーナーのニーズにあったコンテンツ、特定の推奨アクションについて記載されているわけではない。
日本では Google と Yahoo! JAPAN の合算シェアが90%を超えている状況であり、検索エンジンの Bing について興味関心のあるサーチマーケッターは少数派であろう。しかし、どこであれ検索エンジン会社が一般に公開している検索技術や検索エンジン最適化(SEO)、検索連動型広告に対する指針や考え方を表明している文書は、業界のInformation Retrieval (IR) や レリバンシー(Relevancy)、ウェブ技術などに対する物の見方や考え方を知る上で有用な情報源であり、こうした背景を理解することで、皆が興味あるであろう Google の検索思想や向かおうとしている未来を垣間見ることに役立つこともある。SEOに興味があって英語が読めるのであれば、時間がある時にでも一通り目を通してみると良いだろう。
Announcing Bing Webmaster Guidelines & Webinars