米Googleは2013年1月18日、同社ブラウザの次期バージョンである Chrome 25 から、オムニボックスでのすべての検索をSSLにより暗号化すると発表した。Googleアカウントのサインイン・アウトにかかわらず、全ての検索が暗号化される。
悪意のある第三者による通信傍受等から、検索のプライバシーを保護することが目的。同社は2010年5月からSSL暗号化された検索サービスの提供を開始し、2011年10月からGoogleアカウントにサインインしたユーザーを対象とした検索のSSL通信化を段階的に実施してきた。
検索の暗号化については、Firefox がバージョン14から、Apple の iOS搭載端末は iOS6 から Safari の検索窓からの検索が暗号化されている。
検索が暗号化されることで、ウェブサイト運営者は訪問者がどんなキーワードで来訪しているのかを分析することができなくなる。検索がSSLで暗号化されるとキーワードリファラが渡らなくなるためだ。昨年11月の段階で、キーワード情報が取得できなくなる(not provided)の割合が40%になどとの調査結果も出ているが、今後、さらにキーワードが参照できないトラフィックが増える見込みだ。
Google Search in Chrome gets more secure
http://blog.chromium.org/2013/01/google-search-in-chrome-gets-more-secure.html