ロシアの検索エンジン最大手・Yandex は2013年1月24日、音声ソーシャル検索アプリ「Wonder」を公開した。パロアルトにあるYandex Labsが開発したアプリで、試験的に米国市場の iOS 向けに提供される。
Wonder by Yandex Labs from Yandex Labs on Vimeo.
Wonder は米国内で主要なソーシャルプラットフォームである、Facebook、Twitter、Foursquare、Instagram、Last.fm、iTunesのデータを活用して、検索利用者のソーシャルグラフに基づいてパーソナライズされた検索結果を返す。音声検索にも対応しており、利用者が発生した言葉を 米Nuance の音声認識技術で解析してテキストに変換し、それを Yandex の自然言語処理技術を通して質問内容を理解した上で検索結果を返す仕組みとなっている。
Wonder は一般的な検索に対応しているわけではなく、Yandex が想定している検索クエリは、たとえば「ニューヨーク市内で友人が行った寿司店」や、「友人が訪れたことがある近所のレストラン」「友人が好きが楽曲」といったものだ。現時点で Wonder は、限られた構文の質問にしか返答することはできない。
Yandex Wonder
https://itunes.apple.com/us/app/yandex-wonder/id593252484?ls=1&mt=8
Nuance
http://www.nuance.com/for-individuals/by-solution/speech-recognition/index.htm