米Googleは2013年5月22日(米国時間)、検索エンジンスパムの排除を目的としたアルゴリズムの更新・ペンギンアップデート 2.0 を本格展開したことを発表した。同社マット・カッツ氏によると、すでに完了したとのこと。
米国では全検索クエリのおよそ2.3%に影響がある。言語によってペンギンアップデートの影響範囲は異なり、多くのウェブスパムがある言語ではより大きな影響が出るという。
ペンギンアップデートは2012年4月に初めて導入。大量にリンクだけが羅列されたディレクトリや、過剰な相互リンク、順位上昇目的のリンク購入(有料リンク)などを実施していたサイトの検索順位が大幅に下落していた。
今回のペンギン 2.0 でどのような傾向のサイトが順位下落を示しているかは調査中。
Penguin 2.0 rolled out today
http://www.mattcutts.com/blog/penguin-2-0-rolled-out-today/
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傾向がわかりましたら別途記載します
[UPDATE] 事前に何度となくマットカッツさんが今度は比較的インパクトあるぞ、覚悟しろよ的なお話をしていたのでどうなることやらと思っていましたが、意外と(少なくともここ日本語圏は)影響が小さいのではないかと思います。ちょっと調査する気が失せるくらい。(2013/05/23 15:30 時点)今後予定されている?、新しいリンク分析システムとか、他のものがロールアウトされてくるとまた違うんでしょうか。
[UPDATE] (2013/05/27) 今回のペンギンアップデート2.0の日本国内の影響について。社内から挙がってきたデータに基づいて簡単にポイントを説明します(分析段階はフェイズ2:絶対に正しいとは言い切れませんが、複数データに基づく傾向分析となります)。
・多数のリンクを羅列的に掲載しているサイト(ページ)からのリンク評価の無効化:これはペンギンアップデート1.0でも指摘していますが、リンクを掲載するためのリンク集、すなわち、SEOのリンク供給源としての位置づけとなっているリンク集からのリンクは、ほぼ無効化されているようです。たとえば、誰でも簡単設置できる Yomi-search を使ったリンク集、SEO業者が制作したであろう、適当な文章とともに大量羅列したリンク集などが該当します。
・外国語サイトからのリンク:ある特定のSEO会社が展開している、外国語サイトからのリンクが無効になっているようです。具体的には、タイ語やベトナム語、中国語サイトの文章中に、SEOで順位を上げたいであろうキーワードをアンカーテキストに含めて、日本語サイトに張っているリンクの評価をゼロにしている模様です。
・その他、アフィリエイターや個人事業主がよく用いる手法
つまり、ペンギンアップデート1.0で補足しきれなかったスパムが今回は効かなくなった、ということでしょうか。