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Google ペンギンアップデート3.0 傾向と対策

ペンギンのイラストも3.0になりました

ペンギンアップデート3.0

ペンギン3.0 の概要

ペンギンアップデート(Penguin Update)は、不正に検索順位を操作することを意図したテクニック(手法)を排除することを目的とした検索アルゴリズム。2012年4月24日に最初のペンギンアップデートが実施され便宜上これをペンギンアップデート1.0と呼ぶ。以後、ペンギン1.1(2012年5月26日)、ペンギン1.2(2012年10月5日)、ペンギン2.0(2013年5月22日)、ペンギン2.1(2013年10月4日)と5回の更新が繰り返され、今回のペンギン3.0(2014年10月17~18日)が6回目となる。

ペンギン3.0全体の傾向

約1,000キーワードを対象に調査・分析した結果を簡単に述べる。まだ初期段階の分析であるため、今後、訂正・修正する可能性があることを予めお断りしておく。

  • ペンギン1.0は主にトップページを、ペンギン2.0は主に個別のページが影響を受けやすい性格のアルゴリズム変更だったが、今回のペンギン3.0はどちらかというとトップページが影響を受けている傾向があった。特にスパム系・ハイリスク狙いのサイト運営者が狙いそうなコマーシャルクエリ。
  • 全体的には、しょうもない、時代遅れの検索エンジンスパム手法が標的になっているようだ。ただし、一部のカテゴリにおいて複数のサイトが、人間の目的に見れば少しくどいのは認められるけれども少なくとも悪意はなさそうな類いのサイトが複数まとめて検索順位が落ちるなど気になる現象も確認された。
  • スパム検出精度が上がっているように見受けられる。Google はペンギン3.0のリリース前に「アルゴリズムのコードの多くを書き換えた」旨の説明をしているが、それが関係しているのか。
  • 検索クエリ(≒カテゴリ)によって検索順位が上昇・下降したサイトの特徴が顕著に表れていた。特にスパムも多いコマーシャルクエリにおいてはページ内部・外部両面においてスパムあるいはそれに準じる行為を行っているサイトの検索順位が変動していることが確認できた。
  • 検索クエリによってばらつきあり。あるカテゴリでは内部の過剰テキストが原因で軒並み順位が落ちているかと思えば、別カテゴリの検索クエリでは外部リンクの張り方に共通の傾向が見られるサイトが軒並み順位を下げたり、その一方で別のカテゴリでは100位以下だったサイトが複数同時に検索上位に表示されたり。先にも述べた通り、検索クエリによってさじ加減が変わっている?
  • 人材系のサイトは、従来は有効であったに違いない一部の外部サイトからのリンクが全て無効にされたことで、その評価損失分が検索順位に跳ね返ったものと推定される。Google はペンギン3.0のリリース前に、今頃リンクの無効化手続き link disavow は遅すぎると発言しているが、もし心当たりがあるのであれば次回に供えて今のうちに対処すると良いだろう。

以下、気がついたことを数点。

ペンギン3.0の傾向と対策 ターゲットは「くだらない古典的なスパム手法」

昨日速報でお伝えしたGoogle 検索アルゴリズムの更新「ペンギンアップデート3.0」について、ざっくりとした傾向が判明してきたので、概要を簡単にお伝えする。前回のペンギン2.0(2013年)と同様に、古典的なウェブスパム手法を用いたウェブサイトの検索順位が大幅に下落(マイナス10以上)していることを確認したが、今回のペンギン3.0 はそのスパムテクニックの検出アルゴリズムが洗練され、精度が向上したような印象だ。

キーワード詰め込みスパム

特定の検索キーワードでの順位を改善するために、同じキーワードを助詞や掛け合わせキーワードを交えつつ繰り返しているサイトの順位が落ちている。また、alt画像やメニューリンクなど、くどいけれどもキーワードを埋め込めそうな個所にひたすら対策キーワードを埋め込んでいるサイトの順位下落も傾向として顕著だ。

例えば「●●●の[キーワード]、▲▲▲[キーワード]のことなら■■■[キーワード]といった具合に、地域を表す言葉や形容詞や名詞を交えながら狙いのキーワードを何度も使っているサイトや、これに加えて画像の alt にひたすら「●●●の[キーワード]~」を枕詞のように使っているサイトが該当する。

特定のキーワードを繰り返し用いるという手法・発想そのものが既に時代遅れなので、今すぐ中止することを勧める。また最近は、共起語風にキーワードをちりばめて最新SEO取り組んでます的なサイトを見かけるものの、結局は本質を理解していないが故にフレーズ単位で見るとキーワードを繰り返してしまっていて、キーワード詰め込みスパムの進化発展版に過ぎないケースも散見される。共起語という概念自体はは実はライティングの現場でそれほど意味を有さない。

少数のドメインから同一のアンカーテキストを含んだリンクを集めている

同一のアンカーテキストで数多くのリンクを集めている、リンク元ページ数やユニークドメイン数の割合に対してアンカーテキストが極端に偏っているようなサイトの検索順位が落ちている傾向がある。これまた古典的なスパム手法だ。例えばリンク元のユニークドメイン数は3つなのに、アンカーテキスト▲▲▲を含んだリンクが8,000本あるようなケース、かつ他のリンクは極めて少数になっているようなパターンだ。

また、例えばキーワード▲▲▲で検索順位を上げたい時に、リンク元ページを X、リンク先ページを Y、順位を上げたいページを Z とした時にリンクの流れが X → Y → Z 、つまり直接ターゲットのページにリンクを張るのではなく、他のページを迂回しているようなケースでも順位が落ちているサイトを確認している。ちなみに Yahoo!検索が独自の検索技術(YST)を利用していたころによく用いられた手法がこの方法だ。このような方法はペンギン2.0以前でも検出されていたのか、それともペンギン3.0で上手く発見できるようになったのかは不明だ(少なくとも私は過去のペンギンでこうした傾向は見つけられなかった)。

さらに過去に誰かが利用していたドメイン、いわゆるオールドドメイン(中古ドメイン)を用いて激戦キーワードで順位を挙げていたサイトが大きく(マイナス100以上)順位を落としている。調査した限り、現所有者になってから新たに獲得したであろうリンクがほとんど発見できなかったため、おそらく過去の所有者が獲得していたリンクで順位が上昇していた可能性が高いのだが、それらがまとめて無効になった模様だ。

アンカーテキストは分散すべしという話は遥か昔から出ている話であり、今更こうしたテクニックを用いて SEO を行っている(そういう SEO会社に発注していた)ことが問題であり、自覚があるのであれば今すぐリンクを削除する、リンクを無効にする(link disavow)手続きをするなどの対応を行うことを勧める。

今日の外部リンク対策は、リンク対策ではなくオンラインの評判構築(Reputation Building)ととらえるべきであり、この視点に基づいた具体的な施策において、特定のキーワードを意図的にアンカーテキストに入れるという作業は基本的に不要だ。アンカーテキストをコントロールしなければならないというのであれば(その程度によるが)それ自体は少しリスクがあるかもしれないということを認識した方がよいだろう。

特に、「リンクを購入して特定のアンカーテキストが入っていなければ順位が絶対に上がらないと考えている業界」においては、アンカーテキストの制御は細心の注意を払ってほしい。コントロールするつもりがない、自然の成り行きに任せるくらいの感覚で推進した方が結果的に良かったりする。

リンク集もどきのページ(サイト内検索結果など)

ひたすらリンクが並んでいるだけのページ --- 例えば何かの検索結果画面的なもので、タイトル - 説明文 - URL が並んでいるだけのページ--- からのリンクはペンギン2.0の時点である程度は無効になっているが、今回はその対象範囲が拡大した、つまり従来はギリギリまたは一応のユニークなコンテンツ性が認められるために排除されなかったに違いないリンク集的なページもペンギン3.0で無効になったような傾向がみられる。ただし分析サンプル自体が特定の業界(人材系)に偏っており、eコマースで同様の事例は確認できなかった点も付記しておく。

本件については、おそらくサイト運営者は故意にそうしたページからのリンクを狙ったのではなく、どちからというと事故あるいは知らないうちにそういうページからリンクが張られてしまった感が強いので、これは素直に対象サイトの方にお願いして既に古くなったページを削除してもらう、あるいはリンクを無効 link disavow する手続きをするとよいだろう。

有料リンクと、コンテンツが薄っぺらなページからのリンク

金銭を支払って設置されたであろう広告的なリンク、有料リンクが無効になっていることはペンギンに限った話ではないので特に深くは言及しないが、それに加えて、いくつかの業界サンプルを見ると「有料リンクを設置してあるページにあった自然(的)なリンク」の評価が変わった?のではないかと思われる。

調査サンプル(5000サイト)見る限り、中身が薄っぺらなページ、ただし本当は内容的に役に立たないわけではなくて、テキスト等の情報量が極めて少ない、あるいは多数のウェブページ上に同一の情報が存在する固有性の低い情報を掲載したページからのリンクの評価が変わっているように見受けられる。カテゴリによっては「有料リンク枠が設けられているページから受けた自然リンク」を集めていたサイトの順位が落ちていたりするので、有料リンクと誤爆されたか、あるいはページの内容に問題があると判断されたのか、いずれかの理由が関係していると考えられる。

有料リンクっぽくない有料リンク

有料リンクを販売する側の理屈でいえば、1つの枠により多くのクライアントへのリンクを入れた方が、有料リンク1枠あたりの売上を増やすことができる。しかし、1枠内に無関係な発リンクを増やせば増やすほど、Google に見つかる可能性が高い。したがって、1枠あたりにいくつのクライアントを、どのような組み合わせで枠内に入れるかというのは大切な要素であるが、今回はこの検出精度が向上しているようだ。有料リンクの無効化自体はペンギンに限った話ではないが、ペンギンがアップデートされるたびに有料リンク依存のサイトの順位変動も確認しているので、ペンギン自身も有料リンクを排除する仕組みを持っているのだろう。

ペンギン3.0 自分の SEO知識の確認を

外国語サイトの掲示板に突然日本語キーワードリンクの塊を書き込んでリンクを張っていたので Google からペナルティ受けたようなケースも含めて、ペンギン3.0がターゲットとしている手法の大半は、実にくだらない、古典的な検索エンジンスパムテクニックである。従って、散々言われている「有料リンクに注意ね」「キーワード何度も繰り返さないで」といった基本的なことを守っていれば大丈夫なはずである。

ただし、今回少なくない数のサンプルで発見できたことは、おそらく当の Web担当者(あるいは SEOわかっていると勘違いしたWeb制作会社の人)が実践したであろう、キーワードの詰め込みだ。例えば alt や リンクメニュー、テキストの書き始め部分に対策キーワードから書き始めましょう的なものは、確かに SEO関係の情報を扱っている古いサイトであれば書いてあることもある。きっとそうした間違った、古い知識に基づいて SEO をマスターしたつもりで実践したのであろうと推察されるサイトが今回のペンギン3.0の被害を受けているように見える。一昔前に SEO 勉強したからわかっているつもりで最近の事情を知らない Web担当者は、今一度知識の整理をしてみるとよいだろう。

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