SEMリサーチ

企業で働くウェブマスター向けに、インターネット検索やSEOの専門的な話題を扱います

Google「ウェブスパムに加担するジャーナリストやブロガーにも対処する」

米Google・マットカッツ氏は2013年12月21日、リンクを購入するサイト、販売するサイトのみならず、賄賂をもらって執筆記事にSEO目的のリンクを埋め込んでいるブロガーやジャーナリストへの対策にも乗り出している姿勢を鮮明にした。

カッツ氏が"Shady Marketing Firms Are Still Quietly Bribing Bloggers"の記事を紹介しつつ言及した。一般的に、有料リンクとは検索順位を上げたいサイト運営者(=リンク購入者)と、収益を得たいサイト運営者(=リンク販売者)の間の取引によって成立する。

今回カッツ氏が問題にしているのは、リンク購入希望者がブロガーやライターに賄賂を渡して、記事を執筆する時に自分のサイトに向けたリンクを埋め込むように依頼するケースだ。このリンクはSEOを狙ったもので、ブロガーやジャーナリストは、あたかも「自然に」そのサイトに言及したかのようにリンク付きで紹介する。リンクを設置される側の運営者はこの(スパムリンクが設置されている)事実に一切関与せず、あくまでリンク購入希望者とライターの間での取引になっている点が特徴だ。

無論、こうしたSEO目的、検索順位を上昇させる目的でリンク購入者とブロガーやライターが裏取引であたかも自然なリンクを装って設置する行為は、ガイドライン違反に該当する。Googleが具体的にどのように、こうした贈収賄を特定するのかは不明だが、少なくともこうした取引が行われていることは認識しており、対策を検討しているということだ。

#

書き忘れました。「うぉ、これGoogleはどうして裏取引のあるリンクと判定したんだろう」という驚き事例を見たことがあるので、上記のことは、Googleはやろうと思えばできるんでしょう。

COPYRIGHT © 1997-2021 渡辺隆広(わたなべ たかひろ) ALL RIGHTS RESERVED.

お問い合わせ(お仕事の相談、講演依頼など)

SEMリサーチ(www.sem-r.com)に掲載している文章及び図版の無断使用及び転載を禁じます。著作権侵害行為には厳正に対処します。

免責事項:SEMリサーチは、本記事中で触れている企業、商品、サービスの全て(情報)について、有用性、適合性、正確性、安全性、最新性、真実性に関する一切の保証をしておりません。各自の判断でご利用下さい。