先日サンノゼで開催された SMX West 2014 において、米Google の Matt Cutts(マット・カッツ)氏は2014年にフォーカスする項目としてモバイル、SSL、JavaScript に言及したが、個人的な見解として SSL でセキュアなウェブサイトの検索順位を優遇したいとの考えを明らかにした。
Search Engine Roundtable を運営する Barry Schwartz氏が Matt Cutts 氏に質問した中で回答した。カッツ氏は、自分が決めるならそう(SSLサイトの検索順位を上昇させる)するものの、実現は難しいだろうし社内にも反対意見もあると述べた。
@mattcutts says focuses in 2014: mobile, SSL, JavaScript. New version of (soft) Panda coming. #smx #33A pic.twitter.com/1O7jotSCyF
— Dan Backowski (@DanBackowski) 2014, 3月 13
@mattcutts personally wants Google to give a ranking boost to sites deploying SSL but doesn't mean it will happen #smx
— Barry Schwartz (@rustybrick) 2014, 3月 13
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SSL導入により「サイトの身元確認」が出来るのがポイントなのでしょう。だから、極めて限定的な分野、例えば金融取引が発生する分野等に限定して SSLの有無を信頼性判断のシグナル(材料/手がかり)として用いるという話ならまだ理解できますが、範囲を広げてしまうと難しいですよね。秘匿性の高い情報のトランザクションが不要なサイトにおいてさえ「Google検索のために」SSL導入を迫られる、そうした状況を作ることは果たして理解が得られるでしょうか。