ロシア最大手の検索エンジン・Yandex(ヤンデックス)は2014年6月16日、検索利用者のプライバシー保護を目的とした、検索のSSL暗号化を全面導入すると発表した。サイト運営者は今後、Yandexからの来訪者が検索時に利用したクエリ情報を取得できなくなる。
Yandex は2013年12月に、検索サービスの暗号化を試験的に導入すると発表した。当初は全体の2%のユーザーを対象としていたが徐々にその割合を拡大してきたが、今回、100%の全面導入を決定した。
同社は検索の暗号化を推進する背景として検索利用者のプライバシー保護を挙げている。たとえば、ある検索利用者が過去に利用した検索クエリをリスト化してしまえば、そのユーザーの興味関心や、どのお店で買い物するのか、休日にどこに出かけたのかといった、一個人のパーソナリティについての様々な推定を可能にしてしまうためだ。さらにいえば、サイトに掲載された広告配信システムの基盤であるアドテクノロジーやソーシャルウィジェットがリファラ情報を活用しうる恐れがある。
実際にはリファラ情報が取得・活用されること自体が問題ではなく、それがどのように活用されるかが問題となる。適正な運用がされるかもしれないし、検索利用者のプライバシーを侵害する運用がされるかもしれない。検索エンジンである Yandex の立場としては、1つ1つの善悪について判断ができない以上は、利用者に安心・安全な検索サービスを提供するために検索クエリのリファラ情報を削除することが最善であるとの結論から、検索の暗号化実施に至った。
一方で Yandex は、検索暗号化の目的はユーザーを悪意のあるサードパーティーから守ることであってサイト運営者の一般的な -- たとえばオーディエンスの興味関心に関する統計的分析 -- マーケティング活動を妨げる意図はないと明言。サイトオーナーは引き続きYandex Metrika からキーワード情報を取得することができる。
О шифровании рефереров
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Яндекс проводит эксперимент по шифрованию текста запроса в заголовке Referer