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米MS、旅行検索「Bing Travel」正式リリース

米Microsoftは2009年6月4日、新しい検索エンジン「Bing」(ビング)の旅行領域に特化した検索ツール「Bing Travel」を正式リリースした。

Bingは同社がディシジョン・エンジン(Decision Engine、意思決定エンジン)と呼ぶ検索ツール。「どのデジカメを購入しようか?」「今日の夜に出かけるレストランはどこにしよう?」など、私たちは日々の生活の中の様々な決断をする場面で検索エンジンを使って情報収集を行うが、Bingはこれらの検索タスクにフォーカスし、れら意思決定を速く行えるよう支援することを目指して開発された。従来の検索エンジンは、検索クエリに対して関連性の高いウェブページの候補を一覧で表示するに過ぎないが、Bingはこれらの情報をカテゴリでグルーピングしたり、リンクをクリックする前に内容を把握したり、あるいは判断を行うためのユーザレビューや価格情報をBing上で確認可能にするなどの工夫を施している。

今回正式リリースされたBing Travelは、数々の検索タスクの中でも「旅行」領域の意思決定を支援するための検索サービスだ。

Microsoftが2008年4月に買収したFarecastの技術をBingに統合しており、数百もの航空便や宿泊施設の中から、ニーズに合致するベストな情報を選択することを支援する。

同種のサイトにOrbitzやTravelocity、Expediaなどの競合が存在するが、これらは条件に合致する航空便や宿泊施設を一覧表示するに過ぎない。対するBing Travelは独自に開発した価格変動予測アルゴリズム技術により差別化を図っている。

Bing TravelのPrice Predictorは、航空運賃の料金を予測する技術。過去の航空運賃の価格変動情報をもとに次の7日間に値上がりするか値下がりするかを予測し、どの航空券が最も安いのか、あるいは航空券をいま購入すべきかどうかを教えてくれる。Price Predictorによる予測精度は、第三者機関Navigant Consulting, Inc.の調査により約75%正確であるとのお墨付きだ。同様に、Hotel Rate Indicatorは特定の宿泊施設のレートの変動を予測し、予約するタイミングをユーザに教えてくれる。

Microsoftの調査によると、旅行者の45%が飛行機や宿泊施設を選ぶ時に検索エンジンを利用し、52%が航空便を予約するまでに3つ以上のサイトを訪問している。また42%は意志決定までに1週間から3週間の時間をかけており、17%は1ヶ月以上もの時間を要しているという。Bing Travelは飛行機や宿泊施設の意志決定に必要な包括的な情報を同一サイト上で整理して表示することで、この検索タスクにかかる時間を短縮し、ユーザエクスペリエンスを高めようとしている。

なお、Bing Travelは米国のみリリース、日本版は用意されていない。

how Bing Travel works Smart Travel Search

http://www.bing.com/travel/about/howWorks.do

how it works – flights and predictions

http://www.bing.com/travel/about/howAirPredictions.do

about Bing Travel

http://www.bing.com/travel/about/about.do

cf.

旅行計画における検索エンジン利用状況 :: SEM R

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