米GoogleのMatt Cutts氏が、Googleのランキングアルゴリズムを変更し、コンテンツ品質に比してSEOをやりすぎているサイトにランキングペナルティを科す計画があることをSXSWで明らかにした。Search Engine Land が報じている。
これはSXSWで開催されたセッション「Dear Google & Bing: Help Me Rank Better!」のパネルディスカッション中で明らかにされたもの。同氏によると、この過剰SEOに対するペナルティの目的は、SEOが上手くできていないが優れたコンテンツを有するサイトと、あまり優れたコンテンツは持たないがSEOを上手に行っているサイトが同じ条件で戦えるようにする(level the playing field)点にある。
つまり現状のランキングアルゴリズムの問題として、単純に優れたコンテンツを保有するサイトよりも、あまり良いコンテンツが無くてもSEOを上手く展開しているサイトが上位に表示されてしまうケースが挙げられる。これを是正するために、新しいランキングアルゴリズムを導入するということだ。
Matt Cutts氏によると、通常はこうしたアルゴリズム変更計画を事前にアナウンスすることはないが、今回は例外のようだ。
[追記, 2012/03/18 2:40] この話は、オーディエンスが尋ねた「あるキーワードに関連性が高いと判断されたページが皆SEOやってる時に、関連性はあるけれどSEOやってないページってどうすればいいの?」(意訳)という質問に対してマット・カッツ氏が回答をしています。その回答で言及した今後のアルゴリズム変更予定について、その趣旨を"level the playing field"(条件を平等にする)と述べています。あまり詳細を語っていないのですが、文脈から判断すると要は「優れたコンテンツを提供しようとがんばっているサイトがきちんと検索で探せるようにする」ということです。同じ土俵にするので、たぶんコンテンツに比してSEOをやりすぎているサイトは調整がされることも示唆していると思われます。また、SEOを乱用している(=過剰)サイトも引き続き対策していくとも述べています。
Dear Google & Bing: Help Me Rank Better! [SXSW]
http://schedule.sxsw.com/2012/events/event_IAP11742
Too Much SEO? Google’s Working On An “Over-Optimization” Penalty For That
#
要するにコンテンツ品質評価に関する一連の変更の1つと捉えられますので、別にたいしたお話ではありません。