米Googleウェブスパム対策チームトップのMatt Cutts氏は2013年6月11日、米国シアトルで開催したSMX Advanced Seattle 2013 のセッションの1つ"You&A With Matt Cutts"の中で、オーソリティ(権威)サイトの話題に言及した。
SEO業界においてオーソリティサイト(authority website)とは、登場して約10年になるほど古くから語られている概念で、「ある事柄のカテゴリについて、誰もが認めるサイト」そのジャンルやカテゴリで皆が認める、その道のプロのサイト」のことを指す。
オーソリティは検索アルゴリズムではなく、概念を指すため、Googleにオーソリティサイトと(検索技術的に)認めてもらうためには、それなりの要件を満たしていなければならない。たとえば現実世界である人物の評価をする際に様々な側面から評価するように、オーソリティ=皆に認めてもらうためには、それにふさわしくなければならない。それは例えば、サイトの存続・運営期間やコンテンツの数量、更新頻度、情報鮮度、専門性、品質、信頼性、評判など、総合的な評価が下される。
話を戻すと、セッションでは「Googleは業種によって異なる検索アルゴリズムを適用することがあるのか?」という質問に対してマットカッツ氏は次のように回答した。同氏はまず、特定トピックに適用するランキング技術はスケーラブルに展開できないため難しいと回答。一方で、Google は特定の分野や領域における権威あるサイトを決定できるようにしていると発言。ある分野でのオーソリティを発見できれば、そのサイトは(その分野で)検索上位に表示されやすくなると回答した。
ただ、Google が区分するカテゴリやジャンルの数は「たくさんある」とだけ述べており、具体的にどのくらいのカテゴリをGoogleが認識しているのかは定かではない。