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Google、サイトブロック機能の提供中止を発表

米Googleは2013年3月22日、指定したサイト(ドメイン)を検索結果に表示されないようにするサイトブロック機能の提供を終了したことを発表した。

サイトブロックは2011年3月から提供された機能。いつも検索にヒットするけれども、そのリンク先が全く役に立たないコンテンツばかりで構成されていると感じた時に、このブロック機能を用いることで次回以降、自分の検索結果から当該ドメインを非表示にすることができる。

たとえば、2ちゃんねるのまとめサイトやあるQ&A系サービスは複数サイトで展開されているために検索結果に出現する頻度は比較的高いが、こうしたサイトを Google はアルゴリズムで積極的に完全排除することはないものの、ユーザーによってはこれらが邪魔に感じる場合もあるだろう。こうしたケースでユーザーが任意に特定サイトを検索結果から除外できるようにすることは、検索体験の質を高めるものとして需要があると考えられていた。

サービスは終了するが、過去にブロックしたサイトのリストをダウンロードすることが可能。また、サイト ブロック用の Chrome 拡張機能 として引き続き利用することは可能。

ブロックしたサイトの管理(停止しました)

いつも Google をご利用いただきありがとうございます。

このたび、サイト ブロック機能をひとまず停止させていただくこととなりました。サイト ブロック用の Chrome 拡張機能は引き続きご利用いただけます。また、Google では今後、不要な検索結果のブロック機能を再度検討していく予定です。

下からブロックしたサイトのリストをテキスト ファイルでダウンロードできます。

テキスト ファイルとしてダウンロード

http://www.google.com/reviews/t

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いつもこの手のサービスについてコメントしていますが…検索利用者にとって、検索結果は(クリックする先を)選択するものであって、そこで編集したり手を加えたりする場所ではないのですよ。過去に検索結果を編集・共有・評価できるサービスは登場したことはあってもほぼ全部、消滅しています。

本件の場合、サイトをブロックできる機能があったこと自体、知らなかった人は多いのではないでしょうか。

[追記] はてなブックマークのコメント『選択肢の大半が同一クズサイトであることを目の当たりにしてもそう思えるか』。はい、全くその通りで、選択肢の大半がクズサイトという検索結果に出くわすことは時々ありますよね。たとえば、OKwave のQ&A系サイトや、2ちゃんねるまとめサイト、アフィリエイターが作ったとおぼしき大量のクズサイト等々。確かに検索をしていると、しょうもないゴミサイト群に出くわすことはあります。

ただ、「変なサイトばっかり検索結果に出ているな」と感じることから、そのゴミを取り除こう(編集しよう)という行動に移すまでの間には、大きな壁があるのですよ。大半の人は、検索結果を不快に感じたとしても、それを自分で編集するところまではしないのです。第一、こういう機能を知らない人が大半だったわけです。今までサイトブロック機能を使っていた方というのは、おそらく平均的な人と比べてネットリテラシーが高いはずで、”ごく一部のユーザー”なのですよ。

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