METAディスクリプションは、個々のページの内容にあわせて個別にユニークな記述を行うに超したことはありませんが、それが無理なのであれば記述する必要はありません。良くないことは、全てのページに全く同一のMETAディスクリプションを記述してしまうことです。
実際、全ページに全く同一の、定型文を入れている企業サイトは少なくないのですが、Googleにとって(同一の記述がされているのであれば)あまり意味がありませんし、Googleウェブマスターツールには「重複するメタデータ(descriptions)」として指摘されます。
Googleは検索結果に表示する説明文(スニペット)をページ本文を解析して自動的に作成するのですが、(多数のページに同一内容のMETAディスクリプションが記述されている場合)その記述内容によっては適切なスニペットの作成の妨げになることがあります。つまり、検索結果に表示された際の記述内容が不適切なため、検索利用者にあなたのページが何について言及しているかを判断しにくい、すなわちクリックされづらくなるというデメリットがあります。
全ページに同一METAディスクリプションを記述することはメリットは全く無く、むしろ不都合を発生させる可能性がありますから、(1) 1つ1つのページに固有のMETAディスクリプションを記述する、(2) 個別設定できないなら、記述しない、の選択をしましょう。
Is it necessary for every page to have a meta description?
Is it necessary for each single page within my website to have a unique metatag description ? (Walter, Leiden, Netherlands)
ちなみに当サイトでは、本文のサマリー(概要文)をMETAディスクリプションとして自動挿入することで、1つ1つのページにユニークなものが記述されるようにしています。この方法ですと、概要文とMETAディスクリプションの記述は被ることになりますが、概要文は1~2行程度ですので重複するといってもほんの僅かな一部分に過ぎませんし、主たるコンテンツである本文とは被りませんので、全く問題はありません。
なお、本件は検索エンジン全般に関わる問題であり、GoogleやBingなどのインターネット全体の検索エンジンのみならず、サイト内検索にも配慮する必要があります。METAディスクリプションの記述内容も参照する仕様のサイト内検索を導入している場合は、Google云々以前の問題の前にそのサイト内検索への配慮からMETAディスクリプションの記述をどう処理するのかを決定すべきです。
明らかに運用や最適化を実施していないであろう通販サイトの中には、METAディスクリプション設定があまりに雑なために、サイト内検索が機能として全く実用に耐えないところが実は少なくありません。話が逸れますが、キーワードサジェスト機能を導入しているのに、本文に存在しないキーワードを補正提案する某ネットスーパーサイトとか酷いものです。SEOには関心持つのにサイト内検索への対応を全く考慮していない企業様というのは頻繁に見かけますので、検索を通じた自社コンテンツの発見性を重視するのであれば、外部の検索エンジンのみならず、内部の(サイト内の)検索機能にも是非配慮して頂きたいと思います。