米グルーポンは2014年10月22日、地域のお店や施設の情報を集約する新しいプラットフォーム・Groupon Pages を発表した。米国向けのサービス。
Pages は地元の店舗や施設が自分のウェブページを作成し、店舗の住所や電話番号、お知らせやクチコミを掲載したり、割引クーポンを提供するなど、情報発信や利用者との交流の場として利用できるプラットフォーム。Google+ Local と Yelp と Facebook のいいとこどりのサービスだ。
発表時点で 700万以上の米国の施設や店舗が掲載されているが、この大半は過去にグルーポンと取引したことがない事業者だという。また、グルーポンが2011年から集めてきた2,000万のユーザーレビューを Pages に統合しており、美容院や病院、飲食店など様々な施設・店舗のレビューを参照できる。
同社CEO・Eric Lefkofsky氏は、Pages によって数百万もの新たな事業者をグルーポンのマーケットプレイスに招き入れ、我々の持つ数百万ものモバイル利用者との接点を作ることができると述べている。
同社はオンラインクーポン事業から中小企業向けのビジネスを支援する包括的なサービス提供企業へ変化を遂げようとしているが、クーポン事業そのものをコアにしていることは変わらない。Pages には「Request a Deal」ボタンが設けられており、ユーザーは店舗に割引クーポンを提供するようお願いすることができるようになっている。また、認証済みグルーポンユーザー(Verified Groupon customers)制度により、信頼のできるレビューを集め、従来の2,000万のレビューと合わせてお店選びのメディアとして Yelp と十分に競合するポジショニングを得ようとしている。認証制度はまた「Yelpに投稿されたレビューの16%は偽物である」[Michael Luca, Harvard Business School 2013] という問題を解消したい狙いもありそうだ。
Groupon Pages は検索エンジンでのファインダビリティ(発見性、見つけやすさ)も考慮されており、事業者は Pages を開設することで Google などを通じた検索結果での露出とトラフィック獲得にも貢献できるとしている。
Groupon Announces Pages, a New Way to Connect People with Millions of Local Businesses
http://investor.groupon.com/releasedetail.cfm?releaseid=877496