SEMリサーチ

企業で働くウェブマスター向けに、インターネット検索やSEOの専門的な話題を扱います

Search Summit 2014 に登壇致しました

2014年11月11日に東京・新宿で開催された Search Summit の (1) Paid Search and SEO セッション、(2) SEOパネルディスカッション、(3) クロージングキーノートの3つに登壇致しました。登壇者の皆様、来場者の皆様、そして運営スタッフの皆様ありがとうございました。

Search Summit 2014

http://searchsummit.jp/

以下、それぞれ簡単に雑感を。

「Paid Search and SEO 〜並び立つふたつの世界と、相互理解/相乗作用の可能性」

パネリストの一人として登壇致しました。「検索結果『面』の最適化」という観点で SEO担当者もリスティング広告担当者も、いつも画面をチェックして、その状態、変化、そこから生まれる自然流入や獲得成果にあわせて最適化を行うことは重要~というのは頭ではわかっていても、実務の現場できちんと相乗効果を生み出すのは、今日においてはますます難しくなっている側面もありますよね~というお話で。私自身も一応、リスティング広告の基本中の基本的な事柄、何ができるのか、それを実行するための最適化のポイント程度は把握するようにしていますが、それ以上突っ込んでやれといわれたら「1日24時間では無理だろうなー」というのが正直な感想なのです。両方バリバリやれるスーパーマンは、なろうと思っても人間的に無理かな…と。とはいえ、最後にお話させて頂いたように、もう少し検索(Google)のアルゴリズムの進化がサイト運営戦略に影響を与えて、コンテンツのあり方・位置づけに変化が生じると、再び「互いに協力することで得られる明確なメリット」も生まれてくるんじゃないかと思います、そんな感じで参加させて頂きました。

SEOパネルディスカッション(仮)いま SEO担当者が注力すべき仕事

こちらはモデレーターとして。ちょっとひと工夫してみようと思い、○×回答(時々会場の皆様にも質問)という形式で進めさせて頂きました…が、もうちょっと論点絞って良かったですよねちょっと反省。あるいは「競合サイトを~」の方を選んで最後の https いらなかったかなとも。

今回設定した質問は、東京・大阪・福岡それぞれの地域で寄せられた質問・相談をもとに、典型的なもの(わかりやすいもの)で、かつ「正解がないもの」(サイトに依存する)を選んだのですが、strong タグのように「そこは一致なんですね」と私的に新しい発見も得つつ取り入れてみました。

今回の内容の意図は、「みんな、SEO 観点からサイトの修正・改善施策を行おうとする時に、見当違いのところ(≒現在では無視して良いこと)から手をつけていないだろうか、あるいは、何を優先してどこから手をつけたらいいのかわからない方も増えてきたのではないか」と思い、仕事の優先順位を明確化してもらうことを目的にこうした内容にしてみました。

例えば一昔前なら、h1 や タイトルにキーワードを入れる、文章書くときにターゲットキーワードを入れるといた、キーワード単位でそれをどこに内包させるかという観点で仕事を進めていけば良かった面もあったわけで、ある意味、SEO の手順はわかりやすかったと思うのです。でも現在って、そうじゃないですよね。

あの場で伊東さんや土居さん、三澤さんの話を聞いていて、私自身は「なるほどねー、その視点はいいな」と得られるものがたくさんあったのですが…、皆様も何か気付きが得られていれば幸いです。

(最後の方で触れていた構造化データに対する考え方については、別記事でちょっと触れようと思います)

クロージングセッション(検索の未来)

講演者として。当日配布されたスケジュールに記載がなかったのですが、一番最後(18:30~)のクロージングキーノートとして、『検索の未来』についてお話させて頂きました。

# 最後にクロージングセッションがあるのを知らずに帰った!という方いらっしゃったら申し訳ございません

こちら(私がSEOの世界に足を踏み入れたきっかけ)に詳細を書いていますが、私はかれこれ18年近く(2014年時点) SEO の仕事をしながらインターネット検索市場を見てきました。Archie から始まり WebCrawler、Altavista、Inktomi、infoseek、Lycos、Hole-in-One、InfoNavigator、LookSmart、Directhit, goo、千里眼、Google、AlltheWeb、Ask Jeeves、WiseNut、Teoma、Northern Light、Yahoo! Search Technology、Bing etc... 広告なら Goto.com、FindWhat(日本では LISTOP)、Espotting、Kanoodle etc.. と、検索企業の勃興、その歴史を見てきました。

SEO の手法も、当時は「優れたコンテンツがあることを大前提として」SEOが語られていたのに、間もなく実利が優先され、Web Position Gold に代表される ADPG (Automatic Doorway Page Generator) や Keyword Density Analyzer によるキーワード埋め込み時代から、クローキングソフトウェア、数々の「完全自動化相互リンクツール」などが生まれ、リンクを作る時代、リンクを買う時代、Google のアルゴリズムが強化されて再びコンテンツの重要性が再認識される時代と流れてきました。

こんな歴史を踏まえて、昔(とりあえず15年前)と現在は、検索技術はどう変わってきたんだろうか、私たちと検索の関わりはどのように変わってきたのか、そして今後はどこに向かっていくのか。私たちの生活の中における「検索」とは何なのかという話と、SEO担当者(やリスティング広告担当者)は、今度何を大事に仕事をしていけばよいのかという話をしたら、検索のイベントの最後の話としては良いかなーと思いあんな話をさせて頂きました。

こういう検索の過去から現在、未来の話を(日本で)聴く機会って案外限られていると思ってこの話題にしてみましたが、いかがでしたでしょうか。

Search Summit 2014 レポート

【保存版】Search Summit 2014・リアルタイムレポート #searchsummittokyo #ササミ

http://www.baka-ke.com/2014/11/11/search-summit-2014-report/

会場で、バカに毛が生えたブログの運営者さんと初めて会うことができました!

今こそ検索を再考!人がモノを探す行為、それは絶対になくならない/Search Summit 2014

http://markezine.jp/article/detail/21349

お二人の結婚は否定されてました。アルゴリズム(価値判断基準)が変わったら・・・

Search Summit 2014、ありがとうございました![sembear//検索エンジンマーケティング考]

http://www.sembear.com/item/645

『最後に皆様、まことに、まことに、藤田まことにありがとうございました!!!!』

「Search Summit 2014」 SEOセッションにパネラーとして参加してきました [SEO HACKS公式ブログ]

http://www.seohacks.net/blog/semi_repo/search_summit_2014/

土居さん登壇頂きましてありがとうございました!

Search Summit 2014 プレゼンテーション資料

http://www.slideshare.net/searchsummittokyo/search-summit2014final-slideshare

セッションのスライド資料です(一部非公開)。

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