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Google、検索順位の「微調整」実施、アップデートは否定

2015年2月5日~6日にかけて、Google のオーガニック検索順位が大きく変動したことが確認されている(私が勤務するアイレップ内のデータでも確認している)。検索順位変動状況を観測してレポートを一般公開している Mozcast と Algoroo のいずれも大幅変動があったことを示したことで、SEO業界関係者の間ではアルゴリズムが更新されたのではとの憶測も流れていたが、世界最大の検索会社は6日、アップデートを否定した。

Search Engine Land が Google に質問したところ、同社は「いつものように検索結果にマイナーチェンジを施しているが、現時点で発表する特定のアップデートはない」と回答した。また、ペンギンアップデートパンダアップデートと関係もないという。

We asked Google about this and the company told us that, “as usual,” it is “continuing to make tweaks” to the search results but at this time, it has no “specific “update” to announce.” Google also confirmed that whatever the community and the tools spotted, it was unrelated to the Google Panda Update or the Google Penguin update. [Google Confirms Making “Tweaks” To The Search Results But Says No “Update” To Announce, SearchEngineLand, February 6, 2015]

手元にある変動データを解析したところ、日本国内では、2~3語の掛け合わせキーワードで全体的に検索順位が大きく変動していることを確認している。ただ、ペンギンやパンダと関連付けられるような傾向は見られなかった。また、昨年末のベニスアップデートに関連する、地域性の高いクエリでも変動が見られるが、関係性も不明だった。

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Google は、大きく検索順位に変動を及ぼす可能性のある検索アルゴリズムの変更だけを一般に発表しています。今回は、その Google の公表基準を満たしていないということでしょう。あるいは、SEO業界内の人達が言う「アップデート」と、Googleが言う「アップデート」の言葉の定義が違うので、SEO業界的にはアップデートでも、Googleの定義に当てはまらなければアップデートが否定されるという事情もあります。今回は tweaks と呼んでるので、そのまんまなんでしょう。

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