ネットレイティングス株式会社は2005年11月29日、2005年10月度のインターネット利用動向情報サービスの調査結果を発表。Yahoo! Japan が10月3日に行った「Yahoo!検索」のディレクトリ(登録サイト検索)優先表示からYST (Yahoo! Search Technology) によるロボット検索(ウェブ検索)の結果を優先表示する方法への切り替えに伴い、利用者の検索行動が大きく変化したことが明らかになった。
同調査によると、検索仕様変更後のYahoo! Japanのディレクトリの利用者数は20%減、ページビュー数は19%減となったのに対して、ロボット検索の利用者は2%増加、ページビュー数は13%増加したため「Yahoo!検索」全体のページビューは大幅に増加。一人当たりの利用ページ数も11%増となった。なお、同時期におけるGoogle(全
検索を含む)は利用者数、ページビュー数ともに3%増となっている。
ネットレイティングス株式会社代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は、既にロボット型検索がデフォルトとして採用されている日本以外のYahoo!においてはディレクトリ検索の利用率が非常に低くなっているのに大して、日本では「Yahoo!カテゴリとの一致」を存続させたことでPV減を2割に抑えたという。一方で多くのページが利用されるロボット型ウェブ検索に行こうしたことで総PV数の増加に成功しYahoo!検索全体としての広告収入増につなげられたという。
cf.