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米Google、Flash (SWF)コンテンツのインデックス技術を強化

米Googleは2010年11月11日、SWFファイルなどのFlash技術を使ったコンテンツのインデックス機能を強化したことを公式ブログで発表した。

同社は近年、Flashを開発した米Adobeと検索エンジンのインデクシング改善について協力してきた。2年前にはAdobe Flashインデックスアルゴリズムを発表してFlashのインデックスへの具体的な取り組みを発表した。昨年はSWFファイルに読み込む外部リソースのインデックスにも対応したほか、SWFファイル内のテキストのインデックスや、同ファイル内のURLの検出やそのリンクの巡回も行えるように改良してきた。

そして先月、さらにSWFインデックスを強化した。JavaScriptの処理方法を改良したことで、JavaScriptでSWFをエンベッドしているコンテンツの認識及びクロール処理や、ビデオインデックス技術の改良も実現したという。この結果、ビデオを掲載しているページの検出や、Flash技術を使用したビデオからのサムネイルといったメタデータの抽出も従来より適切に処理できるようになった。

Googleは、この数年間で着実にSWFコンテンツへの対応を進めてきたが、今後はJavaScriptを通して実行されるSWFファイルのインデックスや、ディープリンクの処理の改良を進めていくと話している。

What a feeling! Even better indexing of SWF content

http://googlewebmastercentral.blogspot.com/2010/11/what-feeling-even-better-indexing-of.html

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「クロールできること」と「最適化できること」は別問題なので、SEO業界的には、(技術的には)Flashはあまり勧められないことには変わりない。ただ、"自分のサイトでどうするか"は、サイトの目的や趣旨、マーケティング、事業戦略など等、諸々の要件とあわせて考えるべき話。別にフルFlashのキャンペーンサイトでもSEOはできないかといわれればNoだし、要はビジネスの要件とあわせて検索トラフィックの位置づけをどうするか決めて、その要件にあわせてSEOの実装を決めればいいこと。

たとえばTV CM との連動で、検索でもヒットしてほしいけど、商品名または出演している女優名との掛け合わせで十分ということであれば、Flashを普通に使って全く問題ない。もし、Flashを使って複数の商品を紹介して、キーワードは各商品名ということであれば、SWFaddressなどでパーマリンク生成すればOK、といった具合に、要件にあわせて使う技術も決められる。こうしたことを理解せずに、自動車やスポーツ用品や化粧品、etc、ブランディングサイト、視覚で訴えたい商品のキャンペーンサイト使うのに、「SEOやるからFlash使わないで」という本末転倒な提案するSEOコンサルタントは消えてくださいっていいたい。

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