米Googleが2011年4月11日に発表した、パンダ・アップデートの全世界適用を受けて、ドイツSISTRIXは13日、英国のウェブサイトを対象に実施した最新の検索ランキング情報を発表した。
2011年2月にGoogleが実施した、通称パンダアップデートは、低品質で役に立たないコンテンツサイトの検索順位を下げる一方で、本当にユーザのために役立つ高品質なサイトが検索結果に適切に表示することを目的に実施した、一連の検索ランキングアルゴリズムの調整を指す。2月時点では米国・英語圏(google.com)を対象に実施し、全検索クエリのおよそ12%に影響があると報告されていた。そして先日、Googleはこの変更を米国以外の英語の検索結果にも適用すると発表した。
Googleの発表を受けてSISTRIXが発表したランキングデータは、同社がデータを取得している100万キーワードの順位やトラフィックの推移を分析したもの。パンダアップデートの全世界適用前後の日の限定されたデータを対象としている点に注意が必要だ。
同社が発表した、「負け組」トップ30のサイトを見ると、米国同様にコンテンツファームのほか、価格比較サイトやビジネスディレクトリが大きく順位を落としていることがわかる。suite101.comやassociatedcontent.comは米国のケースでも負け組だったが今回も登場している。また、比較系サイトもいくつか含まれており、Microsoftの運営するCiaoもパンダアップデートの影響を受けている。なお、SISTRIXが挙げた負け組30サイトのうち、14個はSearchmetrics が発表した調査結果には含まれていないとのこと。
Google Panda on its way to Europe
http://www.sistrix.com/blog/990-google-panda-on-its-way-to-europe.html
New Google Panda UK Stats: Article, Price Comparison Sites Slammed Hard