米Googleは2013年5月16日、開催中のGoogle I/O 2013 でナレッジグラフ(Knowledge Graph)の機能強化を発表した。
ナレッジグラフは、現実世界にある「モノ」(エンティティ)や、「モノとモノ」のつながりや関係性を認識するために開発された技術で、世界中の人や場所、ものごとに関する情報を構造化してデータベースとして格納されている。検索キーワードを文字列としてでなく、現実世界の意味・モノとして理解することで、より優れた検索結果をユーザーに提示することが可能となる。ナレッジグラフは2012年5月に英語圏でリリースされ、同年12月には日本語対応した。
今回は対応言語の追加と、性能向上が発表された。前者は、新たにポーランド語、トルコ語、中国簡体字、中国繁体字の4言語が追加された。
後者は、ユーザーの検索クエリに合致する検索結果を返すだけでなく、その回答に対して多くのユーザーが尋ねそうな追加の関連質問への回答も先回りして表示する機能が追加された。たとえば、カナダの人口を尋ねると、その答えだけでなく、時系列でカナダの人口がどう変化したのか、またその人口をカリフォルニアやオーストラリアと比較した情報まで表示するという。
同社はまた、ハンズフリーで検索できる会話型検索(Conversational Search)も発表している。