株式会社フルスピードは2014年1月6日、同社の運営するディレクトリ検索サイト及びその有料登録サービスである「プロバイダーリンク」を2月28日を持って終了すると発表した。
プロバイダーリンクは、親会社のフリービット株式会社と共同で2011年1月末より提供開始(後にフルスピード社に移管)。全国300余りの中小インターネット接続業者(ISP)をシンジケート化して各々のISPサイトにディレクトリ検索サイトを用意。広告主は、所定の審査料金を支払って掲載手続きを行うと、これら300のISPサイトからリンクを得られる仕組みだった。同社はネットワーク化したISPサイトの運営歴の長さやPageRankの高さをホームページ上でアピールし、SEOを求める広告主を中心に掲載を募っていた。
しかし2013年夏以降、Googleはこうしたディレクトリ登録サービスを金銭を対価にして検索順位に影響を与えるリンクを獲得している(いわゆる有料リンク)と認定、類似したビジネスを展開する各社に、発リンクにnofollowを加えるなどの対応を求めるとともに、違反認定したディレクトリのPageRankを低下させるなどの制裁を加えていた。
プロバイダーリンクは2013年11月に、ディレクトリに掲載した各サイトへのリンク(発リンク)にnofollowを加えてGoogleのガイドラインを遵守することを発表していた。しかし、nofollowが付与される、すなわち、SEO的な価値がゼロに等しいディレクトリへ有料で登録をしたいという市場ニーズがあるとは疑わしく、事業継続が困難と判断したと推察される。
同社に限らず、Googleからガイドライン違反の指摘を受けた各事業者は既にnofollowを加える対応をとっているほか、登録新規受付を事実上終了しているところもある。『発リンクにnofollowを加えなければならないディレクトリ登録事業の継続に意味がない』ことは明白で、今後、事業終了を選択する事業者が相次ぐ可能性もある。
cf.
フリービット、ディレクトリ登録「プロバイダーリンク」提供開始
フルスピード、ディレクトリ登録サービス「プロバイダーリンク」の運営主体に
グーグル、複数のディレクトリサイトに警告&ペナルティを実施 - SEO目的の有料リンクと認定・排除へ
フルスピード運営のプロバイダーリンク、nofollowを付与することを発表
「プロバイダーリンクサービス終了のお知らせ」
平素よりお世話になっております。
この度プロバイダーリンクよりご提供させていただいておりました、全てのリンクを2014年2月28日をもちまして終了とさせていただきます。
2月28日以降はプロバイダーリンクから提供しているリンクを随時解除してまいります。
それに伴いプロバイダーリンクの新規受付を終了とさせていただきます。
皆様のご理解を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
2014年1月6日
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長くは続かないビジネスモデルであることはわかっていてやっていたと思いますので、3年続いたんならいいんじゃないの?という判断されてるんじゃないでしょうか。
ガイドライン違反の指摘を受けた多くのサイト運営者が、不自然なリンクを削除するためにプロバイダーリンクに問い合わせをしていると思うのですが、逐一対応するよりも全部まとめて削除した方が手っ取り早いのかも知れません。
最初からスパム系だった某新聞社系は今後どうするのかの方に興味があります。