需要がないことはよくわかっていますが、Google、Yahoo! JAPAN、Microsoft Bing、Baidu(バイドゥ) 4つの検索エンジンの検索機能や結果画面の比較表です。
Google Yahoo! JAPAN Bing Baidu 検索機能比較一覧表
BingとBaiduを加えた比較表は、需要がないと思いますので1年に1回だけ更新予定です。
GoogleとYahoo!検索の違いについては昨日の記事『Google検索とYahoo!検索はどこが違う? 検索機能・結果の比較一覧表 (2014年1月版)』をご覧下さい。本記事では、BingとBaiduについて触れます。
Baidu - ウェブ検索のみ
日本語IMEで世間を騒がせたBaidu(百度)ですが中国最大手の検索エンジンです。日本市場に参入し、正式に検索サービスを開始したのは2008年1月です(参考:百度が本気で日本検索市場の攻略を始めました けれど…)。「てぃえば」「Baiduライブラリ」など各種サービスを展開して奮闘していた時代もありましたが、結局2013年7月に検索事業の縮小を発表、現在はウェブ検索のみの提供となっています。検索連動型広告は全く掲載されていません。
ウェブ検索自体も最近はそれほどメンテナンスが行われているようには見えません。「大島優子 卒業」「あまちゃん」「艦これ」といったキーワードで検索をするとわかりますが、検索結果の鮮度、品質、適合性等々、あまりよろしくない状況です。
Bing - 米国 vs 日本
マイクロソフトの検索エンジン・Bing は最近はすっかり耳にすることもなくなりましたが、まだがんばっています。定点観測キーワードのデータを見る限り、検索結果の調整や品質管理は継続的に行われているようです。検索結果も過去1年を見ると良くなったと思います。
マイクロソフトは米国市場にリソースを集中させており、あらゆる最新の検索技術は「まず米国」への投入となっています。他国展開は英国を除いて原則ないに等しいため、米国では提供されている数々の検索技術が、日本では一切利用出来ません。
従って、同じBingブランドながら米国版と日本版(及び他国)では検索性能が著しく異なります。米国では提携するYahoo! (US)のシェアを合算せずとも単独で市場シェアを伸ばせていることが示すように、検索サービスの品質は良好です。Facebookアカウントと連携させることで、検索結果にユーザーのソーシャルグラフに基づいたFacebook関連情報が出せるのもBingの強みと言えるでしょう。一般検索利用者のGoogleブランド信仰が強すぎる故にGoogleからの検索シェア奪還は厳しいと思われますが、ネガティブキャンペーンなどせずに、何か策を考えて欲しいものです。
さて、こうした事情から半ば放置気味のBing日本版は表で示すようにGoogleやYahoo!検索と比較するとかなり劣ると言わざるを得ません。リアルタイムの欄で「微妙」と書いてしまいましたが、http://www.bing.com/social/ をご覧頂ければ微妙という表現をご理解頂けると思います。検索ヒット率が全体的に芳しくないことと、数分前の情報があまり出てこないようですので、リアルタイムというよりも、(性能の低い)ソーシャル検索という分類をした方が適当かもしれません。
Bing については、「米国版」「日本版」の比較表を作成することが適当だと思いますので、後日公開したいと思います。
その他
- Bing スマート検索:Windows 8.1で利用可能。デバイスやクラウド、アプリ、ウェブを横断検索できる。
- 動画:検索結果に表示されるサムネイルにマウスオーバーするとその場で再生される。
- 地域情報:独自のBingローカル。地図はゼンリンを採用。その他のデータソース不明。事業者が掲載申請する方法は用意されていない? http://www.bing.com/local/
- ニュース検索:独自のBingニュース。クローリング(ニュースサイト収集)に若干難あり。
- ショッピング:Bingショッピング。(株)VOYAGE GROUPとの共同運営。
- テレビ番組:テレBing。「(テレビ局名)」や「テレビ番組」と検索した時に、現在放映中の番組を表示。
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こうやって一覧表にしておかないと自分の記憶維持が難しくなってきたので、自分のメモ用にまとめてみました。百度は追加するのに大した手間が掛からないので混ぜておきました。来年の更新時は jp.ask.com など日本語検索が利用出来るマイナーなサイトも入れます。