米Googleは2009年10月16日、ウェブサイト運営者からよく寄せられる質問の1つである、質が低いリンクの扱いについての見解を公式ブログで説明した。
検索エンジンが各々のウェブページの重要度や信頼度を推し量る上で、評価の対象とするには相応しくない、あるいは評価に値しないリンクは数多くある。たとえば日本国内では意味不明な文章を自動生成したページ(ワードサラダ)やリンクだけが並べられただけの、リンクのためのリンク集、不特定多数のウェブサイトを互いにリンクしたリンクの人気度を不正操作することを目的とした相互リンク集などが挙げられる。Googleは「悪しき隣人(bad neighbourhood)」やスパムサイトの一部と判断した場合にインデックスやランキングに悪影響を及ぼしうるなどと説明しているが、これはスパムサイト「へ向けて」リンクを張った場合であり、スパムサイト「から」リンクを受けた場合を指しているわけではない。しかし正しく理解できていないサイト運営者も少なくなく、バックリンクの中に質の低い、不正なリンクが含まれていることにランキング低下の懸念を持つ人も少なくない。
こうした懸念についてGoogleは「質の低いリンクを受けていても、心配することはない」と説明。リンク要素はGoogleのランキングアルゴリズムにおいて重要なファクターの1つであることは事実であるが、それは全体を構成する要素の1つに過ぎない。たとえば、サイトがどのような構成になっているのか、タイトル要素に検索クエリがどのように記述されているか、検索クエリがページ上でどの程度近くに配置されているか、などファクターは色々とあり、リンクも結局のところ、あなたのサイトを判断するための材料の1つでしかないということだ。
また、質が低いと判断されたリンクは、Googleのリンクグラフ(link graph、リンクで結ばれたサイトの関係を図で表したようなもの)から外し、リンク分析対象から外しているとのことだ。Matt Cutts氏も過度な相互リンクサイトはインデックスから除外すると説明したほか、Adam Lasnik氏は不正なリンクパターンを検出できるようアルゴリズムをチューニングしているとも述べている。
#
「トヨタ(www.toyota.co.jp)のサイトに低品質な大量のリンクを張り付けたら、同サイトに悪影響があるか?」といえば当然ないのですが、このように一般的な状況下(質が良い~普通のリンクは当然張られているもの)で、かつGoogleの場合のお話ですね。その前提条件が崩れると または Yahoo! JAPANの場合は違った事象が発生するケースを確認しています。
Dealing with low-quality backlinks [Google Webmaster Central Blog]
http://googlewebmastercentral.blogspot.com/2009/10/dealing-with-low-quality-backlinks.html