米Googleは2013年10月3日、新しい検索アルゴリズム「マグショット・アルゴリズム」(Mugshot algorithm)を導入したことが New York Times の報道で明らかになった。
これは米国で以前から問題視されていた「マグショット」(警察などに捕まった時に撮影される、逮捕写真)サイトの検索順位を下げる(demote)することが狙い。米国では逮捕写真を集めたサイトが多数あり、1人1人の氏名・写真が逮捕容疑とともに公開されている。削除申請してきた人から、削除費用として高額な費用(数千円から数万円まで)を請求することで利益を得るという事業構造となっており、中にはその削除全般を請け負うエージェント養成講座まで提供しているサイトもある。
自分の名前等で検索するとその写真(へのランディングページ)が上位に表示されてしまうため、転職等で不利益を被る可能性があるわけだが、当人が削除しようにも金銭を要求されることが問題となっていた。マグショットサイトは1つではないため、金銭で解決しようにも総額で膨大な費用と手間暇が発生するため、こうしたサイトを検索上位に表示させている Google に対しても批判が絶えなかった。
New York Times によると、米Google は先週木曜日(2013年10月3日)に新しいアルゴリズムを導入し、翌日には運用を開始。実際にいくつかの問題のページの検索順位が大幅に下げられている模様だ。
Mugged by a Mug Shot Online
http://www.nytimes.com/2013/10/06/business/mugged-by-a-mug-shot-online.html
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日本でこういうビジネスモデル(?)はあるんですかね、私が知らないだけでしょうか。関連する話題としては忘れられる権利問題でしょうか。