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Matt Cuttsは検索アルゴリズム変更を否定、しかし…Googleで大規模な検索順位変動が発生

クリスマス直前なのに…昨日より、日本を含む世界各国のGoogleにおいて、通常時と比較して非常に大きな検索順位変動が発生している。11月末にも同様の検索順位変動が確認されているが、いずれもGoogleがどのような検索アルゴリズムの変更を行ったのか、あるいは単なるインデックスの更新なのかすら判明していない。

以前に掲載した記事で触れた通り、Googleは2003年11月に実施した検索アルゴリズムの大刷新(Florida Update)以後、ホリデーシーズンにアルゴリズム変更を行ったことはない。

ご存じない方のために改めて説明すると、Florida Update はエキスパートドキュメントを用いたリンク分析により検索クエリに適合するオーソリティーを発見する Hilltopアルゴリズムの導入や、入力されたキーワードの類義語や同義語を特定して検索結果に含める新しい検索クエリ分析の導入(※ 豆知識:10年の歳月を経てハミングバード登場)など、ユーザーの検索体験を大幅に高めると同時にサイト運営者にとっても非常に影響のある大規模な検索技術の刷新が行われたのだ。PageRankシステムの課題を解決するための初めてメスが入れられたといっていいだろう。これだけ重要かつ影響が計り知れない検索技術刷新が、ホリデーシーズンを迎える直前(11月上旬~中旬)に行われたことで、(検索順位が下がって)数百万円規模の機会損失が発生した通販サイトが続出し、米国の各メディアがこのウェブマスターの不平不満を報じたこともあり非常に話題となった。この一件以後、Googleは小売業にとって年間売上げのかなりの割合を占める感謝祭(Thanksgiving Day)が終わってからのホリデーシーズンの期間中に、検索アルゴリズムの変更・更新が実施されることはなくなった。

※ 唯一の例外ともいえるのが、昨年のクリスマス直前に行われた23回目のパンダアップデート更新程度だが、これは既に導入済みのアルゴリズムのデータ更新に過ぎないので影響は軽微

このような経緯があるため、11月末や12月18~19日にかけての検索順位の変動は、多くのサイト運営者にとって予想外の出来事だったのだ。ところが、米Google Matt Cutts氏は、大きな検索アルゴリズムの更新を否定している。

上記の事情があるのは承知なのだろう、同氏もこの時期に影響が広範囲に及ばないようアルゴリズムアップデートは最小限にしていると述べているわけだが、とても「小さい」とはいえない程度のランキング変更が起きている。アルゴリズムの更新ではなく、単なるインデックスデータの全更新に過ぎないのか、特定のアノテーションの評価仕様を変更したといった、アルゴリズム以外の機能の変更をしてそれを反映したから順位が変動したのか。全体的な順位変動状況を見る限り、同氏が説明するように、検索アルゴリズムの変更が行われたような形跡は現時点で確認できていない。

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業界関係者の方は既にご存じだと思います。社内(アイレップ)に順位変動連絡が流れていたのでデータを見てみましたが…個人的には、ざっと見た感じアルゴリズムで何か変えたような印象は受けません。リンクの評価方法を変えたようにも見えませんし、コンテンツの分析や関連性を変えたようにも見えないです。トラフィックが減っているようにも、増えているようにも見えません。Twitter見ても、Google+見ても、Google○ねとか嘆いている人いないですよね。私の周りで困っていそうな人はデータを見直さないといけなさそうな辻さんくらいです。どこか特定の人たちには影響が出ているのかしら。

あと、最近の人は「Hilltopアルゴリズム」を知らないと思うのですが、この記事にその解説を詳しくいれると脱線しすぎなので省きました。本当にひどかったんですよ、当時は、「スパムしている方が悪いじゃないか」では片付けられない問題がありました(真面目に取り組んでいたサイトにも甚大な影響がありました)。興味がある人が多ければヒマな時にまとめますので希望があれば Twitter や Google+ などでリクエスト下さいませ(約束はできませんが)。

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