米Googleのマットカッツ氏は2014年3月15日、ドイツを拠点とするSEO目的のリンクネットワークの1つ、efamous.net と、同国内の代理店が運用するリンクネットワークがそれぞれ同社検索ガイドラインに違反するとして制裁を科したことを公表した。
同社は最近、世界各国の検索順位操作を主目的としたリンクネットワークに対処したことを都度 Twitter で発表しているが、今回の発表もその一貫だ。
Today we're taking action on a German link network (efamous) and a German agency network that violate our guidelines.
— Matt Cutts (@mattcutts) 2014, 3月 14
Google、ポーランドのリンクネットワークに制裁、リンクを無効化
Google、動画広告の Virool をガイドライン違反で制裁 不自然な外部リンクが原因
Google、ドイツ代理店が運営するリンクネットワークに制裁を科したことを公表
Google、フランスのリンクネットワークに制裁を科したことを公表
米Google、スパムリンクネットワーク"Ghost Rank 2.0" に制裁
米Google、今度はBackLinks.comのリンクネットワークに制裁
米Google、再びリンクネットワークに制裁、今度は"Anglo Rank"
米Google、英国人気フラワーショップに制裁 - リンク購入が原因
マットカッツ氏が名指しした efamous.net は、ドイツ・DLT Disruptive Lead Technologies GmbHが運営している、コンテンツマーケティングやアドネットワークを手がけるサイト。記事広告やペイドパブリシティ、ターゲティング広告を取り扱っているが、それぞれ SEO も意識したリンクを nofollow (リンクが検索順位に影響を与えないようにするための記述)をつけずに大規模に設置したことから、Google はそのスキーム自体がガイドラインに違反したと判断、無効とする措置を講じた模様だ。調査した限り、日本国内の企業で efamous.net のクライアントは見つからなかった。
一方、ドイツの代理店が運用していたリンクネットワークについては、具体的にどのリンクであるか明らかになっていない。